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みなさんこんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

今回は全世界株式へレバレッジをかけて投資するというファンド

グローバル2倍株ファンド(地球コンプリート)

について、中身の確認と気になる点などについて書いていきます。

グローバル2倍株ファンド(地球コンプリート)

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グローバル2倍株ファンド(地球コンプリート)は先物を利用して純資産額の2倍相当の金額を世界の株式へ分散して投資するという投資信託です。

先物を利用してレバレッジをかけるという、少し前から増えだしたレバレッジファンドのひとつということですね。
当然、リスクは高くなりますので、はっきりいって多くの方にとってはおすすめできる商品ではありません。

ただ、私はリスクを取れる(例えば若年層など)うちにリスク許容範囲内でレバレッジをかけて投資するということにはメリットがあると考えています。

投資対象

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投資対象は全世界株式です。

2倍のレバレッジをかけた上で、株式市場の市場規模を考慮して投資されます。
基本的には時価総額が多い国(地域)は投資割合も多くなるということですね。

ということで、投資先の大半は米国になっています。
組入銘柄をみるとこのへんのことはよくわかります。

資産構成と組入銘柄

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※月次レポートより抜粋

資産構成です。
58%程度を株式ETFに現物投資して、残り42%程度の現金を証拠金として先物を148%買っています。
先物のレバレッジは3倍~4倍ですね。

合計が206%ですので、レバレッジ2倍を少し超えていますが、この程度は許容範囲ということでしょうか。

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組入上位銘柄と投資先(国・地域)割合です。

アメリカが101%とおよそ半分となっています。
1カ国の割合は100%を上限としているので、既に米国の割合は上限一杯ですね。

2番目は新興国となっており、違和感がありますが3位以降は先進国ですので、米国除く先進国が70%程度を占めています。
ファンド全体に占める新興国の割合は17%程度ですのでそれほど高いわけではありません。

ざっくり半分が米国、3割強が米国除く先進国、新興国が2割弱といった形ですね。

組入上位銘柄をみるとS&P500やFT100など大型株中心の指数を先物で買って、VTIやラッセル2000などを現物ETFで買って小型株をカバーしているようです。
米国株はかなり手広く丁寧に買っている印象を受けますね。

信託報酬はレバレッジファンドとしてはかなり割安

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※目論見書より抜粋

信託報酬はレバレッジ型のファンドとしてはかなり低いです。
税込みで0.1991%となっています。

かなり頑張ったんじゃないですかね。
Tracersという新しいシリーズの投資信託ということで気合いを入れてきたようです。

ただ、先物を利用していることもあり実質コストがどうなのかは見極める必要がありますね。

投資割合と純資産額の低さ

気になる点は1カ国の投資割合の上限を純資産比100%程度としている点です。
2倍のレバレッジファンドですので、要は半分が上限ということになります。

現在の世界各国の株式時価総額は米国が全体の6割程度を占めていますので、実際の時価総額比率と比べると米国の割合が少なめになるということです。

シンプルに世界各国の株式市場の時価総額をそのまま投資割合にしてくれればいいんですけどねー。

また、純資産額の少なさも気になるところです。
現在の純資産額は6億円とかなり小さめ。

昨年誕生したばかりのファンドではありますが、それにしてもこの低さも気になるところです。
しっかりと増加しているのであれば問題はないのですが、株価がさえないということもあり、横ばい傾向が続いています。

繰上償還の条件に純資産総額が10億円を下回るというものがあるので、このまま増加していかないと繰上償還のリスクもありますね。

あとは、信託期間が2031年11月14日までとなっているのも気になるところです。
まあ、こちらに関しては純資産額がしっかりと増加していけば延長されることになるでしょうが。

何にせよ純資産額がもっと増えないとコストも割高になりますし、長期運用に支障が出ます。
個人的には期待している投資信託ですので、もう少し人気が出て欲しいですね。


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