画像

みなさんこんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

今回は【4449】ギフティの決算分析と決算を合わせて発表した業績予想の修正内容について見ていきます。

ギフティは電子ギフトの生成から流通まで一貫して行うeギフトプラットフォーム事業を行っている事業です。

ギフティ 3Q決算は売上倍増も減益
画像

ギフティは11月12日に2021年12月期3Q決算を発表しました。

前期比で

売上高 101.9%増
営業利益 21.7%増
純利益 23.8%減


となる決算です。

売上高は倍増となりましたが、純利益は大きく減少しています。

営業利益・経常利益が増益になったにも関わらず純利益が減少しているのは税負担額が増えたためです。
画像

業績予想値に対する進捗率は低くのちほど詳しくみていきますが、業績予想値を下方修正しています。

売上高推移
画像

四半期毎の売上高推移です。

前期4Qに高成長した後、売上が減少していましたが2Qで少し盛り返しています。

前期4Q、今期1Qが突出しているのはgoto事業の影響が大きいです。

ギフティはgotoトラベル事業の電子媒体クーポンに関わるシステムを提供しています。

国の事業ということもあり規模が大きいため、goto事業の売上が加算された時期の売上が突出しているわけです。

サービス名でいうと地域通貨サービス他です。

今期は早々に緊急事態宣言が出て、長期化したためgotoトラベル関連の売上があまり計上されておらず、売上高推移を見てもでこぼこしていますね。

想定よりコロナ禍が長期化したgotoトラベル事業の再開時期は来期以降となりそうですので、ギフティは業績予想の修正を余儀なくされました。

業績予想を大幅下方修正
画像
ギフティは3Q決算発表と同時に今期業績予想を下方修正しました。

売上高15.2%減
営業利益70.6%減
純利益76%減


と大幅な下方修正です。
画像

gotoトラベルキャンペーンなどの実施が延期されたことで売上が減少する見込みということです。

利益面については、売上の減少のほか、売上原価や投資費用の増加により70%を超える減少となっています。

かなり厳しい内容ですね。

予想EPSが26円96銭→6円27銭に修正ですからね。
株価の割安割高を示す指標となるPERも劇的に数字が変わってしまいます。
画像

直近の株価3,065円で計算すると予想PERは491倍と恐ろしい数字です 笑

ただ、下方修正の主要因となったgoto関連事業は一過性のものであり、それ以外の事業は悪い状況ではありません。

eギフトプラットフォームの利用は順調に拡大

eギフトプラットフォーム自体は順調に利用者(企業)が増加しています。

画像

個人向けサービスであるgifteeサービスの会員数は右肩上がり

画像

企業向けのgiftee for Businessサービスは3Qに過去最高を記録

画像

eGift Systemサービスについても利用企業数は右肩上がりになっています。

こうみると事業環境はむしろ良いように見えますね。

ただ、先行投資があるにせよ、いくらなんでも利益がついてきなさすぎの気はしますが・・・

株価はどうなる?
画像

ギフティの株価チャートです。

決算翌日は大きく下げてはじまった後、大陽線となりましたがその後は下落が続いています。

予想PERは500倍近い数字になっており何の参考にもなりませんね 笑

EPSを考えれば株価は下げ出せばどこまで下げるかわからない水準ですので、リスクの高い銘柄となるでしょう。

PSRは今期予想値でみると約23倍です。

こちらも指標的には割高ですね。

決算資料をみると成長性は高いようにみえますが、実際の数字はそれほどついてきておらず、来期予想が高成長とならなければ株価はかなり厳しくなると考えられます。

来期は延期されたgoto関連の売上がのっかってくるので悪い数字にはならないと思いますが、今期のもともとの業績予想値を軽く上回る数字はほしいところです。

しばらく株価も荒い動きになりそうですしギフティの動向をチェックしていきます。

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ