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みなさんこんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

今回は東証マザーズに上場している【4167】ココペリを紹介します。

ココペリは2020年に東証マザーズに上場した新興企業です。

ユニークなビジネスモデルをしており、将来性が期待できる企業ですので気になる方はぜひ最後まで読んでいただき参考にしてください。

ココペリ

ココペリは2020年12月に東証マザーズに上場した新興企業です。
銘柄コードは「4167」

SaaS型の中小企業支援プラットフォーム「Big Advance」を運営しています。
収益の大部分はBig Advance(ビッグアドバンス)から得ており、ココペリの主力事業です。

Big Advance
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Big Advanceは上記のような様々な機能を持つ、中小企業支援プラットフォームです。

他社とのビジネスマッチング機能や補助金や助成金が網羅されており簡単に検索できる機能、自社ホームページの作成機能、弁護士等の士業に相談できる機能などがあります。

各企業は月額3,000円(税抜き)でこれらの機能を全て利用可能です。

この価格なら中小企業でも無理なく支払いできるでしょう。
価格的なメリットは大きいと思います。

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このように、他社サービスの中にもBig Advanceのひとつひとつの機能を提供しているものはありますが、これらの機能を一括でしかも月額3,000円で利用できるというのは魅力でしょう。

更に、導入パートナー企業として下記のような大企業が名を連ねており、事業拡大を目指す中小企業にとっては大きなチャンスがあります。

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このような点からBig Advanceは中小企業にとって大変コスパの高いプラットフォームだと言えるのではないでしょうか。

実際Big Advanceの会員企業数は増加し続けています。

会員企業数は高い伸び

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サービス開始以降、3年ちょっとで会員企業数は56,787社まで増えました。

知名度が上昇してきたのか、2021年3月期から急拡大していますね。

2021年9月末時点の会員企業数は63,788社となっています。

前期末から半年で28%増加と高い増加率ですね。

Big Advance自体、DX化が遅れている中小企業のDX支援という成長性の高い分野のプラットフォームとなっていますが、更におもしろいのが事業を拡大するためのビジネスモデルです。

全国の金融機関が営業マン

Big Advanceは金融機関と連携しているプラットフォームであるという点が大きな特徴です。

各金融機関はBig Advanceを導入し、○○銀行Big Advanceという形で取引している各中小企業へBig Advanceの導入を推進します。

ですので、ココペリが全国の中小企業に向けてBig Advanceの導入の営業を行うのではなく、全国各地の金融機関が営業するのです。

既に多数の中小企業を顧客に持っている金融機関がBig Advanceの営業を行ってくれるという点は事業拡大の大きな強みとなります。

導入金融機関は順調に増加
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Big Advanceの導入金融機関数は上記のとおり順調に増加しています。
現時点では80の金融機関で導入

全国各地の金融機関で導入されているのがいいですね。

Big Advanceにはビジネスマッチング機能が搭載されていますので、今まで全く知らなかった他地域の企業ともビジネスマッチングできるというのは大きな利点です。

当然、会員企業数が増加するほどにビジネスマッチングのチャンスは増えますので今後更なる期待できますね。

金融機関がこれだけ頑張ってBig Advanceの営業を行うには当然理由があります。

Big Advanceの料金、月額3,000円はココペリと金融機関の折半となっているからです。

金融機関としてはBig Advanceに加入してもらうことで収益が増えますので営業を頑張ってくれるわけですね。
しかも、得られる収益はそれだけではありません。

会員中小企業がビジネスマッチングにより実際に新しい事業を始めたとしましょう。

新しい事業をはじめるとなると、当然資金が必要になるますよね。
そこに、融資を行うことで更に収益を得られるチャンスがあるわけですから、金融機関としてもBig Advanceの会員企業数が増加し、どんどんビジネスマッチングが行われた方がいいわけです。

このようにwinwinの関係でBig Advanceの拡大に向けて協力できるビジネスモデルとなっている点がココペリの大きな強みとなっています。

業績推移
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ココペリの2022年3月期1Qまでの売上高の推移です。

四半期毎に右肩上がりに上昇しています。


顧客数が増加するに連れて売上も増加するというSaaS型の見本のようなグラフです。

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こちらはBig Advanceのみの売上高推移です。

ココペリ全体の9割程度をBig Advanceが占めていますね。
Big Advanceは名実ともにココペリの主力事業です。

グラフの濃い青の部分がいわゆるストック収益である月額利用料となっています。

ストック収益が順調に拡大していることがわかりますね。

では、SaaSにとって会員増加とともに重要であるチャーンレート(解約率)を見ていきましょう。

チャーンレートの推移
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Big Advanceの年間平均チャーンレートは1.74%です。

だいたい2%がチャーンレートの目安とも言われますが今のところ問題はない水準ですね。

前期3Qは特殊要因とのことですが、今期1Qも上がっているは少し気になります。
このまま上がるようならIRに確認しようと思います。

ちなみに他社のチャーンレートでいうと、freeeが1.3%、マネーフォーワードが1.5%です。

Big Advanceの月額3,000円という価格と顧客は中小企業と言うことを考える、純粋な解約ではなく廃業や休業による解約もあるのかな?と考えています。

ここまで見てきたように、ココペリは他に無いといえるほど独自のビジネスモデルを持っており、今後に期待しています。

これだけ金融機関と提携できているのは代表が金融機関出身というのも大きいのかな?

成長企業として期待しているココペリですが、財務状況も大変良好です。

自己資本比率90%超
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2022年3月期1QのBSです。

総資産約18.5億円に対して純資産は約16.7億円、自己資本比率は90%超となっています。

更に言うと、資産のうち約16億円が現預金です。

総資産18.5億円のうち現預金が16億って 笑

強固な財務です。

ココペリの今後と成長性
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ココペリはBig Advanceの会員企業数の目標として、当面のターゲット15万社最終ターゲット322万社を掲げています。

最終ターゲット322万社はほぼ全ての国内中小企業となるのでそこまでは厳しいでしょうが、当面のターゲットの15万社でも前期末から約2.7倍です。

15万社は現実的な数字だと考えています。

Big Advanceを初期に導入した金融機関の取引先導入率から考えれば十分可能だという判断です。

ココペリは金融機関が取引している法人数のうちBig Advanceを導入している割合を取引先導入率としています。

Big Advanceを初期に導入した金融機関の取引先導入率は前期時点で5.8%あるということでした。

で、前期末時点のBig Advance導入金融機関数60の全取引先のうち3.4%導入すると15万社になるということです。

現時点で導入金融機関数は80まで増えていますので、金融機関同士で重複している法人があることを差し引いても、15万社達成可能な取引先導入率は3.4%から下がっているでしょう。

初期に導入している金融機関が6%近い取引先導入率となっていることを考えれば15万社は割と早く達成できるのでは?と考えています。

ただ今期に入り、少し会員企業数の増加ペースが落ちているので今後注視していきます。

地方銀行は割と大手も導入されているのですが、信用金庫が大手で未導入のところがいくつもありますのでここらへんをおさえたいですね。

新サービスに期待
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Big Advanceの月額利用料は3,000円と安価なだけに、新機能や新サービスの導入によるARPU(1ユーザ当たりの売上高)の増加の効果は大きいです。

ARPUが1,500円上がれば売上は50%アップになるわけですからね。

既にオンライン融資サービスをリリースしており、今後の更なる新サービスにも期待しています。

四季報ではM&A仲介も検討とされていたので、今後が楽しみです。



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