みなさんおはようございます。

経済的自由を目指す森田です。

【3768】リスクモンスターが2022年3月期第1四半期を8月11日に発表しました。

増収増益決算となったものの決算翌日株価は下落し、今年2月に高値をつけてから株価は下落トレンドとなっています。

リスクモンスターは企業の健全性を分析・審査する与信管理サービスを提供する企業です。
詳細はこちらの記事をご覧ください。

リスクモンスター 第1四半期決算は増収増益
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リスクモンスターの2022年3月期第1四半期決算は増収増益となりました。

売上高 7.7%増

営業利益 3.5%増

純利益 10.9%増


となる決算です。

純利益こそ、ふたけた増加となりましたが物足りない決算だったのでしょうか、決算翌日株価は下落しました。

現在株価は900円を下回っており、予想PERは約15倍です。

リスクモンスターの与信管理サービスという事業の性質上、不況期にも強いディフェンシブ的要素があり(実際前期はコロナ禍で増収増益)、ディフェンシブ銘柄として考えればPERは低いかなと考えています。

ではセグメント別の業績を見ていきましょう。

セグメント別業績

リスクモンスターの業績を以下4つのセグメントに分けて見ていきます。

・与信管理サービス事業・・・企業格付(RM格付)を会員に提供
・ビジネスポータルサイト事業・・・グループウェアなどのサービスを提供
・教育関連事業・・・ビジネス関連の人材開発・育成支援サービス
・BPOサービス含むその他・・・アウトソーシングサービス(反社チェックなど)

与信管理サービス事業
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与信管理サービス事業はリスクモンスターの売上の半分以上を占める主力事業です。

売上高、利益ともにふたけた増加となっておりいいですね。

クラウドサービスも成長しており、順調にクラウド化が進んでいるようです。
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会員数も増加しています。
(会員数の比較は前年比較ではなく、前四半期との比較にしてほしいですが)

会員数の増加により定額の利用料が積み上がるビジネスモデルとなっていますので、会員数の増加は直接業績に結びつきます。

ビジネスポータルサイト事業
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ビジネスポータルサイト事業も売上、利益ともにふたけた増加となりました。

テレワークの影響でサービスの利用が増加したとのことです。

利益に関しては42%増となっており、利益率も向上しています。

ただ、与信管理サービス事業の会員数が増加しているのとは反対に、ビジネスポータルサイト事業の会員数は減少していますので、与信管理サービス事業の会員がビジネスポータルサイトを利用するという相乗効果はあまり期待できないのかなとも感じました。

中長期で見てもビジネスポータルサイト事業の会員数は横ばい、微減傾向ですので、私的には成長性に対する期待は持っていません。

教育関連事業

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売上の大部分を占める、与信管理サービス事業とビジネスポータルサイト事業がともにふたけた増収増益と好調だった割には全体の数字はそれほど伸びてないなと思いましたが、教育関連事業が大きく落ち込んでいました。

売上高は2割以上減り、利益は半減です。

ただ、前期は新型コロナウィルスの影響でeラーニングサービスの利用が増加しており、いわば特需的なものですので、今期の業績が落ち込んだというよりは平常に戻ったという見方が正しいでしょうか。

会員数は1割程度増加していますので、今後の成長に期待です。

BPOサービス含むその他
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その他ビジネスは増収となったものの、セグメント利益は赤字となりました。

BPOサービスは反社チェックサービスなどの受注により売上高は増加、利益も確保しましたが、その他の部分で人件費がかさみ赤字となったということです。

良くも悪くもブレが大きい事業となっています。

業績予想に対する進捗率
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リスクモンスターの今期業績予想値です。

進捗率は

売上高 23.6%

営業利益 20.6%

純利益 22%


となっています。

25%には届いていませんが、悪い数字ではありませんね。

ただ、株価を押し上げるほどの数字でも無かったので、決算翌日株価は下落しました。

株価は決算後下落
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リスクモンスターの株価は決算翌日8月12日に大きく下落しました。

それほど悪くはない決算でしたが、どちらかと言うとネガティブだったと思います。

株価は今年2月に高値をつけて以降、下落トレンドとなっています。

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コロナショックで500円台前半まで下落した株価は予想以上に良い業績と強い相場に支えられ、その後上昇し、今年2月には1,600円を超え約3倍となりました。

しかし、その後の株価はさえません。

ずるずると半年下げ続け現在の株価は900円を下回る水準です。

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ただ、業績は上記のとおり長期的に安定しており、ここ数年で利益率も向上しています。

PER的にも割高感はなく、ビジネスモデルが独特でおもしろいので、このまま株価が下がるようでしたら買いを検討するつもりです。

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