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みなさんこんにちは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

【3768】リスクモンスターが5月12日に本決算を発表しました。
2021年3月期決算は好調だったものの、次期業績予想が横ばい予想となり成長期待が剥落したことで株価は決算以降低迷しています。

今回はリスクモンスターの決算分析と株価動向を見ていきます。

リスクモンスターは企業の健全性を分析・審査する与信管理サービスを提供する企業です。
リスクモンスターの紹介記事はこちら


リスクモンスター本決算は大幅増収増益
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リスクモンスターの2021年3月期決算は大幅増収増益決算となりました。

売上高 12.7%増
営業利益 29.1%増
純利益 39.8%増

となる決算です。

会員数も増加しており今後を期待させる内容だったと思います。
それだけに次期予想が下記の通り、成長に乏しい内容となったのは痛かったですね。
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株価は決算翌日大幅に下落し、その後も低迷しています。

決算以降株価は低迷
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ご覧のように決算前に1,100円を超えていた株価は決算翌日900円台まで売られました。
その後も株価の回復は鈍く、現在も株価は1,000円を下回ったままです。

やはり、今期業績予想がほぼ前期並みと成長無しの予想となったことが響いたのでしょう。

コロナ禍で業績が悪化した企業も多く、取引先の財務状況などは大丈夫なのか調べたいという需要はかなり増えたと思われます。
実際に前期業績は高成長となったことで、今期への成長期待も大きかったのでしょう。

私も成長ゼロ予想を出すとは思っていませんでした。
利益面は教育関連事業などの先行投資があると考えていたのでまだしも、売上成長がゼロ予想は保守的な予想だとしても株価的には厳しいですね。

ただ、私としては与信管理サービスは底堅い需要があり安定的に成長していくと考えていることと、教育関連事業が今後大きく成長することを期待しており、会社予想は保守的では?と考えています。
ということで、リスクモンスターの株価は現在低迷していますが、第1四半期決算の数字を見るまでは売却するつもりはありません。
成長性が期待できないようなら売却することになるでしょうが。

では、セグメント別の業績を見ていきましょう。

セグメント別業績
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リスクモンスターのセグメントは以下の4つです。

・与信管理サービス事業・・・企業格付(RM格付)を会員に提供
・ビジネスポータルサイト事業・・・グループウェアなどのサービスを提供
・教育関連事業・・・ビジネス関連の人材開発・育成支援サービス
・BPOサービス含むその他・・・アウトソーシングサービス(反社チェックなど)

それでは順番に見ていきます。

与信管理サービス事業
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主力の与信管理サービスは
売上高7.9%増
利益4.4%増

となりました。

会員数も増加しており、今後も安定した収益が期待できそうですね。

ビジネスポータルサイト事業
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ビジネスポータルサイト事業は
売上高4.1%増
利益5.1%増

となりました。

ユーザー数や顧客の在宅勤務の増加によりサービスの利用が増えたとのことです。
ただ、会員数は減少しており長期的な推移でも微減傾向となっています。
あまり成長期待が持てない事業です。

教育関連事業
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私が最も期待しているのが教育関連事業です。
会社側も力を入れているのか、以前はその他事業に含まれていましたがセグメント変更により単独セグメントとなりました。

売上高41.8%増
利益55%増

と大きく成長しています。

リスクモンスター全体の売上からすると割合が10%もありませんが、今後の成長に期待です。
利益率が高いのも良いですね。
教育関連事業の成長が早期に止まるようだと保有株を売却することになるでしょうね。

BPOサービス含むその他
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BPOサービス含むその他ビジネスは
売上高36.9%増
利益12倍以上

となりました。

利益が大きく成長していますが、このセグメントはスポット案件が多く収益が不安定な事業です。
安定成長という意味ではあまり期待できないでしょう。

与信管理サービスの安定成長、教育関連事業の高成長が株価の鍵か

今後の株価の鍵となるのは与信管理サービスが安定的に成長していくかという点と、教育関連事業の成長性にかかっていると考えています。

今期業績予想が成長ゼロ予想となったことで株価は大きく下落しましたが、仮に全体の業績が成長ゼロであっても、与信管理サービスが堅調で教育関連事業が成長していれば保有は継続するつもりです。

次の決算が楽しみです。

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