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みなさん、こんにちは。

個人投資家の森田です。
続々と決算発表が続いていますね。
ざっと決算内容を見ているだけですぐに1~2時間は経ってしまいます。

今日はNTTドコモの本決算発表でした。



【9437】NTTドコモ 決算は減収減益


NTTドコモの2020年3月期決算は減収減益となりました。

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営業収益が前期比3.9%減、営業利益が15.7%減となりました。

営業収益は売上高にあたります。

会社側の業績予想より若干上振れましたね。

では、セグメント別の業績を見ていきましょう。

セグメント別実績

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通信事業は減収減益となっています。

通信事業はNTTドコモのコア事業ですが、苦戦していますね。
格安スマホなどの台頭と低料金化が響いていると思われます。

ただ、契約数自体は増えているんですよね。

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契約数は増加しているにも関わらず、減収となっていますので1契約あたりの売上が低下しているということです。
国の意向もあり、携帯料金は低料金化していますので仕方ないのかも知れませんね。

一方、スマートライフ領域は増収増益となっています。

スマートライフ領域は金融・決済事業や企業向けのIoTサービスなどを展開しています。
NTTドコモ以外にも言えることですが、携帯電話は国内では既に高い普及率となっていますので、今後は通信事業そのものよりもそれに付随するサービスの方が成長性がありそうですね。

5Gが普及すれば違う展開があるのかも知れませんが。

NTTドコモの今期予想は未定となっています。

今期業績予想は未定

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NTTドコモなどの通信会社は比較的コロナウイルスの影響が少ないと思われますが、それでも今期業績予想は未定となりました。

NTTドコモに限らず、他社の決算を見ても多くの企業が今期業績予想を未定としています。
やはり今期業績は全体的にかなり悪化しそうですね。

ただ、NTTドコモの株価はディフェンシブ銘柄ということもあり年初時点より高くなっています。
コロナショックで全体的に株価が下がっている中、数少ない銘柄ですね。

株価が堅調な理由として業績が安定している点の他高配当銘柄が挙げられます。
配当予想は今期も前期と同じ1株120円としています。


配当は今期も前期と同額予定


NTTドコモは前述の通り、今期業績予想を未定としていますが配当予想については前期と同額としています。
1株あたり120円です。

業績予想を未定としている中で配当予想は減配していないという点は投資家に評価されそうですね。

さすがディフェンシブ銘柄というところでしょうか。

NTTドコモ株の魅力はやはり事業の安定性と豊富なキャッシュフローによる配当でしょう。

ここからNTTドコモの株価が数倍になるというような成長はあまり考えられません。
成熟企業の代表格的な存在であり、成長株を狙う投資家には見向きされないでしょう。

ですが、事業の安定性、豊富なキャッシュフロー、配当に魅力を感じる投資家が多いのも事実です。

今期も80億円近いフリーキャッシュフローを獲得しています。
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この豊富な資金があるからこそ、業績予想が未定という状況であっても減配しないという配当予想を出すことができるのです。

NTTドコモは現在のような不安定な状況でこそ輝く銘柄と言えそうですね。



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