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みなさんこんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

【6035】アイアールジャパンホールディングスが10月29日に2022年3月期中間決算を発表しました。

今回は【6035】アイアールジャパンホールディングス(以下IRJ)の決算を分析していきます。

また決算以降、株価は下落を続けており年初来安値を更新、1年半前の株価水準まで落ちてきました。

そろそろ買い妙味も有るかなという株価水準です。

IRJの決算や株価について気になる方はぜひ読んでみてください。

アイアールジャパン 中間決算は減益
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IRJの中間決算は増収減益となりました。

売上高 3.1%増
営業利益 12.6%減
純利益 10.7%減


となる決算です。

数字だけみるとめちゃくちゃ悪いわけではありませんが、IRJは一時はPER100倍を超えるような成長株として市場から見られていたので、失望をよぶ決算となりました。

そもそも下記のように今期業績予想値は売上高44.8%増、営業利益47%増と高成長予想です。
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この高い成長率予想に対して中間決算は売上高微増、営業利益に至っては減益となったのですから、失望売りが出ても仕方ありませんね。

では、その要因を見ていきましょう。

増収率の低下はコロナ禍及び大型案件の期ずれ
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増収率が低くなった理由は上記のとおり、コロナ禍によるアクティビスト活動などの緩和によるものと、資産売却などの大型案件が期ずれしたことによるものです。

アクティビストの活動や機関株主の議決権行使行動がなぜIRJの売上に影響するの?という話ですが、

IRJはアクティビスト対応などのIR・SRコンサルティング事業を主力としています。

言ってしまえば、アクティビストに狙われた上場企業が顧客となるわけです。
ですので、アクティビストや大株主がガンガン活動してくれた方が、IRJの売上的にはプラスになることになります。

コロナ禍でこれらの活動が緩和ムードとなったことで、一時的に需要が減ったということですね。

大型案件の期ずれについてはそのままですが、前期も期ずれにより下方修正しているので変な癖?がつかなければいいなと思っています 笑

減益要因は販管費の増加
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売上高が微増とはいえ、増えたにもかかわらずふた桁減益となった理由は販管費の増加です。
(売上総利益ベースでは増益となっています)

もともと、高成長予想ですので積極的に人材投資しているのは当然ですね。

人員を増やしたのに、前述のとおり売上がそれほど伸びなかったので減益になったということです。

なるほど、上期が伸びなかった理由はわかった、じゃあ下期で巻き返せるのかというのが一番気になるところですよね。

決算資料を見る限りは巻き返しにある程度は期待してもよさそうです。

大型プロジェクトは順調に拡大
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上期決算の売上にはなりませんでしたが、上記のとおり大型プロジェクトは順調に拡大しています。

10月29日現在で、見込み契約分を含めて大型プロジェクトの売上予想金額は4,781百万円です。

前期の実績は3,446百万円ですので、10月29日時点で前期を大きく上回っています。

増加率でいうと38%増です。

あくまで10月29日現在の数字ですので、今後新規案件を獲得できれば更に増加する可能性もあります。

ただ、期ずれはこわいですが・・・

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細かく分けたものが上記です。

通常プロジェクトに関しては上期24億円、下期25.3億円予想とほぼ上期なみの数字ですので、大幅成長予想を達成できるかどうかは大型プロジェクト次第ですね。

株価は下落トレンド
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IRJの週足チャートです。

今年1月に高値をつけましたが、現在の株価は8,000円を下回っており半値以下となっています。

決算以降、一段と下落しました。

ただ、現在の株価水準はPER30倍代前半となっており、数十%の高い成長率を続けてきたIRJの成長性を考えると買いを検討してもいいかなとも思います。

IR・SRコンサルティングの需要は今後も高まっていくと思いますし、独立系のIRコンサルティングファームとしてIRJの成長性は高いと評価しています。

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ということで、100株買いました。

既に長期保有の予定で持っていますので、これは数年保有というよりは業績が上向いて株価も業績並に上がれば売却しようと思っています。

今後もIRJの動向はチェックしていきます。