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みなさんこんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

インターネットを活用して製薬会社の営業支援を行っている【2150】ケアネットが5月13日に2021年12月期第1四半期決算を発表しました。

売上高は約2.5倍、営業利益は約4.5倍となる大幅増収増益決算です。

株価は決算翌日の株式市場で一時ストップ高となり、本日年初来高値を更新しました。

今回はケアネットの決算分析と株価について見ていきます。

ケアネットの紹介記事はこちら



ケアネット第1四半期決算は業績好調
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ケアネットの2021年12月期第1四半期決算は売上、利益ともにかるく2倍以上となる大幅増収増益決算となりました。

売上高 150.6%増

営業利益 347.2%増


となる決算です。

純利益については前期に特別損失を計上したこともあり、100倍以上となっていますがこれはさすがに実態に即していませんね。

コロナ禍の影響でMRの病院などへの訪問が自粛されていることで、ケアネットが提供する非対面型の医薬営業支援サービスの需要が増した結果、売上が大幅に増加しています。

損益計算書からケアネットの業績をより詳しく見ていきましょう。

販管費の抑制により利益率大幅アップ
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売上高が約2.5倍となったことで売上原価も約2.3倍となっていますが、販管費は約1.6倍と売上高の増加に比べてかなり抑制されています。

この結果、営業利益率は23%→41%と大幅にアップしました。

営業利益率が40%を超える企業は数少ないです。

この数字を維持するのは厳しいでしょうが、素晴らしい数字ですね。

この好調な決算を受けてケアネットは業績予想を上方修正しました。

業績予想を上方修正
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ケアネットは今期の業績予想を上記の通り上方修正しました。

従来予想比で

売上高 27.7%増
営業利益 30.1%増
純利益 31.3%増


となる上方修正です。

第1四半期決算の数字からすれば十分達成可能な数字ですね。

第2四半期以降の決算も楽しみですが、往々にして調子の良すぎた決算の翌決算はそれほどでもなかったりしますのでほどほどに期待しておきます。笑

それでは決算の中身としてセグメント別の業績を見ていきましょう

セグメント別業績
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ケアネットのセグメント別業績です。

まとめると

医薬DX事業 売上高156.7%増 営業利益214.4%増

メディカルプラットフォーム事業 売上高18.7%増 営業利益60.5%増

連結グロース事業(ヘルスデータサイエンス事業) 売上高347.6%増 営業損失11百万円


となっています。 

売上高の9割近くを占める主力事業である医薬DX事業の成長がすさまじいですね。

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医師会員数も上記のように、右肩上がりに増加しており今期以降も増加予想となっています。

メディカルプラットフォーム事業とヘルスデータサイエンス事業については下記の通り新規成長企業として育てていくようです。
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ケアネットは決算後の5月19日に中期経営計画(ビジョン)を発表しており、それを受けて本日の株価は年初来高値を更新しました。

では続いて中期経営ビジョンの内容を見ていきましょう。

ケアネットの中期経営ビジョン 
5年で売上高5.6倍 営業利益6.6倍目標

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ケアネットは2025年に

売上高 300億円
営業利益 100億円


を経営目標として中期経営計画である中期経営ビジョンを発表しました。

前期の業績は売上高53億円、営業利益15億円ですので、5年間で売上高を約5.6倍、営業利益を約6.6倍にするという目標です。

すごいですね。

CAGR(年平均成長率)は売上高が41%、営業利益が46%という数字になっています。

実現すれば今の株価はまだまだまだまだ安すぎますね。

前期決算のEPSが78.56円ですので純利益も6.6倍になるとすれば2025年12月期のEPSは518.5円です。

強気な予想を出してきたなという印象ですが、それだけ自信があるのでしょう。

まだ企業規模は小さいのでそれだけ伸びしろもあると言えます。

中長期的に見ていきたい銘柄ですね。

この中期経営ビジョンを受けて、本日ケアネットの株価は大幅上昇し年初来高値を更新しました。

株価は年初来高値を更新
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本日5月20日の終値は6,480円となり、年初来高値を更新しました。


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株価チャートを見ても決算以降力強い動きが続きますね。

決算翌日にストップ高後、株価が5,000円を割ったタイミングで買い増した自分をほめてやりたいです。笑

材料をうけてケアネットの株価はボラティリティが高い状態が今後も続きそうですので、相場に振り回されないように注意しながら今後も投資を続けていきます。

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