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みなさんこんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

決算が本格化してきますね。

決算を見る時間が足りず保有銘柄を減らしたくなる時期です。笑

【4389】プロパティデータバンクが4月30日に2021年3月期本決算を発表しました。

大幅増収増益決算となりましたが、株価は決算後下落しています。

今回はプロパティデータバンクの決算分析をしていきます。

プロパティデータバンクは不動産管理ソフトを提供している不動産×IT企業です。

プロパティデータバンクの紹介記事はこちら


プロパティデータバンク 本決算は大幅増収増益
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プロパティデータバンクの2021年3月期決算は大幅増収増益となりました。

売上高 17.4%増

営業利益 58.3%増

純利益 61.5%増


となる決算です。

成長率の高い内容となりましたが、次期業績予想が成長鈍化予想となり株価は下落しました。

今期業績予想は成長鈍化予想 株価は大幅下落
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プロパティデータバンクの今期業績予想です。

売上高こそ12.2%増となっていますが、営業利益は5.7%増、純利益は3.3%増と前期決算からすると大きく見劣りします。

成長鈍化が嫌気されたのか株価は決算翌営業日に大幅下落しました。

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4月30日の終値は1963円、決算翌営業日の終値は1,751円です。

10%以上の大幅下落となりました。

それほどPERも高くないので、売られすぎのような気もしますがマザーズの小型株ですからね、仕方ないでしょう。

決算内容に戻ります。

ストック収益・フロー収益ともに好調
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プロパティデータバンクの事業は「@プロパティ」を事業展開する単一セグメントとなっています。

サービスとしてはストック収益となるクラウドサービスフロー収益となるソリューションサービスとに分かれています。

上記の通り、両サービスともに順調に成長していますね。

登録棟数も下記のように大幅増加となりました。
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2020年3月期は伸び悩んでいましたが、急増しましたね。

コロナ禍が追い風となった部分も大きいでしょうか。

「@プロパティ」は不動産管理機能が充実しているため、コロナ禍で遠隔で不動産を管理する需要の高まりを取り込めたものと考えられます。

また、売上高の増加とともに利益率も向上しました。

利益率の向上
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プロパティデータバンクの損益計算書です。

売上高の伸びに比べて、コストである売上原価と販管費(販売費及び一般管理費)の増加率は小さく、その結果利益率が向上しました。

売上高総利益率は47.1%から49.3%
営業利益率は17.3%から23.3%
向上しています。

売上高の増加により利益率が向上するSaaS企業の特性が出ていますね。

ただ、前述のように今期業績予想は利益成長が鈍化する見込となっており、決算と同時に出した中期経営計画でもそれほど高い成長性は示されませんでした。
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全体として増収増益予想となっているものの、今期は売上総利益率・営業利益率ともに低下する予想であり、来期以降もそれほど高い成長率ではありません。

繰り返しになりますが、株価は決算後大幅下落となりました。

前期の成長性が高かっただけに、この中期経営計画では投資家の期待に届かなかったのでしょう。

ただ、第4四半期だけで登録棟数が約3万棟増加しており、更に下記のように平均単価も上昇しています。

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大幅に増加した登録棟数の月額利用料アップも見込めるとなれば、将来は楽しみです。

マザーズの小型株ということで、出来高も少なく株価の値動きも激しいですが長期的に注目していきます。

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