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みなさん、こんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

4月14日に【3915】テラスカイが2021年2月期本決算を発表しました。

決算は事前の会社予想を上回る結果となりましたが、次期予想は減益予想となり株価は下落しています。

今回はテラスカイの決算を分析していきます。

テラスカイはセールスフォースやAWSなどのクラウド導入支援を行っている会社です。

テラスカイの紹介記事はこちら

テラスカイ 本決算は増収増益
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テラスカイの2021年2月期本決算は増収増益となりました。

売上高 19.8%増

営業利益 7.5%増

純利益 179.2%増


となる決算です。

純利益が大きく伸びているのは投資有価証券売却益による一時的なものです。

従前の会社予想値は下記のとおりですので、事前の会社予想を超えてきましたね。
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ただ、次期予想は大幅な減益予想となりました。

次期業績は大幅減益予想

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テラスカイの2022年2月期業績予想です。

売上高 18.1%増

営業利益 31.2%減

純利益 91.6%減


となっています。

売上高こそ二桁成長予想ですが、大幅な減益予想となっていますね。

理由は先行投資によるものです。

先行投資により減益予想

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上記の通り、子会社設立などによる先行投資により、売上高は拡大するものの利益は圧迫される見込です。

前向きな減益予想ですね。

テラスカイは決算と同時に子会社の設立を発表しており、技術者の育成・派遣という新事業に進出します。
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正直、これだけの減益予想になるとは思っていませんでしたが減益となる内容は悪くないと考えています。

ただ、さすがに株価は大幅に下落しましたが。

それではセグメント別の業績を見ていきます。

セグメント別売上高
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セグメント別の売上高です。

製品事業 7.1%減

ソリューション事業 25.8%増


となっています。

ソリューション事業は、Salesforceを中心としたクラウドサービスの導入開発やAWSへのクラウドマイグレーション案件などを取り扱う事業です。

製品事業はテラスカイ独自の製品を扱う事業となっています。

ソリューション事業でSalesforceやAWSの導入を行い、付加価値のある自社製品を販売して製品事業の売上にも繋げることができるのがテラスカイの強みですね。

クラウド化の需要が高まっており、ソリューション事業は高成長していますが、製品事業は初期導入開発売上が減少したため減収となりました。

ただし、下記のとおりストック収益は順調に成長しています。

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一時的な売上である製品導入開発は減収となりましたが、ストック売上は前期比25%と大幅増収となりました。

数年スパンでみても上記のとおり右肩上がりに成長していますね。

次期予想についても下記のとおり高成長を継続する予想です。

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セグメント別営業利益
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セグメント別の営業利益です。

製品事業 41.2%減

ソリューション事業 28.7%増


となりました。

製品事業は売上高の減収理由と同様に初期導入開発売上が減少したことにより大幅減益となりました。

ただ前述の通り、ストック収益が高成長していますので長期的な見通しは悪くないのではないでしょうか。

ソリューション事業は売上高の増加がしっかりと利益の増加に結びついていますね。

成長企業でありつづけるか

今回の決算をうけてテラスカイの株価は大幅に下落しました。

成長銘柄として期待されていたこともあり、大幅減益が期待外れと市場からは見なされたのでしょう。

今後再び成長路線に戻れるかが株価上昇の鍵となります。

テラスカイの売上高は下記の通り右肩あがりに成長しており、次期予想も成長予想です。
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先行投資により減益となりますが、将来的にそれが利益に結びつくのか注目していきたいと思います。

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技術者不足が問題となっている中、専門性・技術力の高さとクラウド導入について豊富な実績を持つテラスカイが設立した技術者の育成・派遣を行うという子会社には期待が高まりますがどうなるでしょうか。

今後もテラスカイには注目していきます。

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