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みなさん、こんばんは。

経済的自由を目指す投資家の森田です。

先日、【2337】いちごの2021年2月期第3四半期決算について記事にしました。


18日に決算説明会のQ&Aが公表されましたので、今回はその内容を紹介します。



【2337】いちご決算説明会Q&A

いちごの決算説明会Q&Aから気になったものを紹介します。



IR情報は上記いちごのHPをご覧ください。

余談ですが、Q&Aの公表がかなり早くなりました。

こういった点は評価していきたいと思います。
(どういう立ち位置で言ってるねん 笑)

さて、本題のQ&Aについてです。

第4四半期の業績について
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いちごは第3四半期の決算発表と合わせてレンジ予想だった通期業績予想を修正しました。

レンジの真ん中より幾分下限寄りとなる予想です。

第4四半期は変動要因が限定的ということもあり、通期予想の修正を行ったのでしょう。

新型コロナウイルスの感染が再拡大する中での業績予想修正となりましたので、ホテル収益などについてはかなり保守的に積算していると思われます。

ただ、緊急事態宣言が延長された場合は不安材料ですね。

また、いちごが500億円程度物件を保有している福岡が緊急事態宣言の対象地域となったことも気になります。
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※参考 いちごの保有物件 決算説明資料より

ホテルについて
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ホテルについてはコロナ禍の影響が大きく収益が大きく落ち込んでいます。

しかし、ホテルの売買は売り手側がそれほど価格を下げておらず売買取引は活発ではないようです。

いちごとしては既にホテルがポートフォリオの26%を占めていることから積極的に増やすつもりはないとのこと。

ただ、長期的なホテル事業には成長を期待しており、ホテル運営を継続できない事業者などが出てくれば取得もあるかも知れないということですね。

PROPERAについて
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PROPERAはいちごが開発したレベニューマネジメントシステムです。
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AIを利用して適正な宿泊料を提示することで、ホテル事業の収益性が高まります。

既に自社ホテルで実績を出しており会社側も自信を持っているようですが私も期待している事業です。

ノンアセットビジネスとして、今までに無いいちごの成長ドライバーとなることを期待しています。

PROPERAについて気になった点を以前にいくつか会社側に確認したのですが、いちごもかなり自信があるようで、よくある月額使用料を取るサブスクモデルではなく完全売上連動の売上になるということです。

完全売上連動ですので、導入側としては固定費が発生しないため導入のハードルが下がりますが、売上が増加しなかった場合はいちごは収益を得られません。

PROPERAを導入してもらえば、ホテルの売上が増加するという自信があるのでしょう。

まだまだ、外販がはじまったばかりですが、PROPERAの今後に大きく期待しています。

オフィスについて
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オフィス市場についてはコロナ禍によるテレワークの拡大などにより、一部オフィスでは空室率上昇や賃料低下が起きています。

いちごの保有するオフィス物件の賃料は相場に比べて低く、テナントによる入替はプラスに働いており、高賃料のオフィステナントの移転先として受け皿になっているとのことです。

以前からいちごが説明している内容通りでありいちごがスポンサーとなっているいちごオフィスREITもコロナ禍による影響は特にありません。

ですが、長期的にオフィス需要がどうなるのか気になりますね。

業績予想について
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業績予想の修正を行いましたが、レンジ予想の下限寄りの予想となりました。

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秋以降も売買市場が回復しなかったことが、レンジ予想の下限寄りとなった大きな要因のようです。

コロナ禍の影響が特に大きいホテルは別として、オフィスや商業も売買が停滞したのが痛かったですね。

以前の決算でも説明がありましたが、買い手が無いという状況ではなく売り手が価格を下げないため売買がなかなか成立しないということです。

来期以降の不動産売買マーケットが回復するかどうかがいちごの業績を大きく左右することになるでしょう。

決算以降株価は低迷
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決算以降いちごの株価は下落しています。

正直明るい情報があまりありませんからね。

いちごに限らずコロナ禍の影響が大きい企業はしばらく厳しいかも知れません。

株主としては、ホテル事業がふるわず不動産売買もレジデンス以外は難航している中、しっかりと黒字を確保しており、自社株買いも行っている点を評価しています。

ただ投資先としてみれば、コロナ禍の影響が強く業績先行きに不安が大きい銘柄をわざわざ選ばなくともコロナ禍でも成長している企業はいくらでもありますからね。

もちろん、そういった銘柄は往々にして指標的には割高だったりしますが。

業績が落ち込んでおり株価も低迷している企業の今後にかけるのか、業績好調で株価も好調である企業の高成長にかけるのか、このあたりの投資先の選定が個別株投資の醍醐味ですね。

どちらにしろ、自分のリスク許容度に応じた投資が重要です。

これからも適切なリスクを意識しながら投資をしていきます。

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