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みなさん、おはようございます。

株式市場でTOBが話題となっています。

8日は伊藤忠商事がファミリーマートに対してTOBを行うと発表し、
9日には外食大手のコロワイドが大戸屋HDに対してTOBを実施すると発表しました。

実はこの2つのTBOは性質が全く異なります。

TOBって何なのでしょうか?
今回はTOBについてわかりやすく解説します。

「TOBについて聞いたことはあるけどよくわからない」
「TOBが株価に与える影響について知りたい」
という方はぜひ最後まで読んでください。

TOBとは

TOBとは「Take Over Bid」の頭文字を取った略称です。
日本語では株式公開買い付けとよばれます。

ある企業の株式を大量に購入する際に利用される仕組みです。
不特定多数の株主から株式を大量に購入する際に行われます。

株式を買い付けるということはその企業を買うということですので、TOBは企業買収の手段の一つということですね。

TOBの目的
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TOBの目的は、企業買収や経営に参画(経営の実権を握る)することです。

要は、「俺を経営に参加させろ」というわけですね。
(もちろん、買収する側とされる側、双方にメリットがあり友好的にTOBが行われる場合もあります。)

どの程度株式を買い付けるかで、企業経営に関する得られる権利が変わってきます。
例えば50%超の株式を保有できれば、
取締役を選ぶ・辞めさせるなど会社の意思決定のほとんどを握ることができます。

ですので、TOBは買収側が得たい経営権を手にすることができる株式保有割合を買付株数とすることが多いです。

TOBの特徴として市場で取引されないという点があります。

TOBの仕組み

TOBは通常の株取引と異なり市場で取引を行いません。

・価格
・期間
・株数

をあらかじめ決定、発表した上で市場外で取引を行います。

例えば伊藤忠商事がファミリーマートに対して行ったTOBは

・価格 1株2,300円
・期間 7月9日~8月24日
・株数 買付予定株数 252,557,288株 買付予定株数の下限 50,114,060株

となっています。
(伊藤忠商事のTOBに関わるIRはこちら

TOBは企業を買収しようとする行為です。
よって、買収される側が合意している場合と敵対する場合があります。

前者を友好的TOB、後者を敵対的TOBとよびます。

友好的TOB

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友好的TOBとは買収側と買収される側が合意しているTOBです。

買収される側が合意していますので、ほとんどの場合TOBは成功します。

伊藤忠商事がファミリーマートに対して行っているTOBが友好的TOBです。

敵対的TOB

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敵対的TOBは買収される側が合意していないTOBです。

経営陣と敵対している企業などがTOBを仕掛けることになりますので、当然もめます。

経営陣側はTOBを成立させないために色々な対策を取ることが多く、TOBが失敗に終わることも珍しくありません。

コロワイドが仕掛けた大戸屋HDに対するTOBが敵対的TOBです。

まとめ

あまり長くなってもあまり読まれませんので、今回はこの辺にしときます。笑

最後に重要点のみまとめますと

・TOBは不特定多数の株主から株を買い付ける企業買収の手段の一つ
・TOBは市場外で価格、期間、株数を決めた上で行われる
・TOBには友好的TOBと敵対的TOBがある

以上3点です。

次回はTOBが株価にどう影響するのかといったTOBのメリット・デメリットについて紹介します。
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