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皆さんこんばんはFPの森田です。
今回は【2337】いちご株式会社の決算分析の続きをしていきます。
前回記事はこちら




【2337】いちごの第3四半期決算 トピックス

前回の記事で紹介したトピックス以外で、
いちごの決算カンファレンスコールで気になった点は以下の通りです。

・不動産市況について
・PROPERAの拡大
・クリーンエネルギー事業は今後風力、バイオマス発電に注力

順に説明していきます。

不動産市況は好調

不動産市況は引き続き好調です。
その影響もあり、いちごの心築事業による物件の売却利益率は極めて高いものになっています。
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売上総利益率は30%近い水準です。
いちごの決算説明会でも毎回この利益率の高さは強調されており、
確かに他社と比べても高い利益率となっています。


物件の価値向上は時間をかける傾向

不動産市況が悪化した場合でも、しっかり利益を出せるように、
物件を保有する期間が以前より長期化しているようです。

以前より物件取得後のバリューアップ期間が1~2年程度長めになっているとのことでした。
不動産市況が好調だからと言って、売れそうな物件を何でもかんでも買うのではなく、
時間をかけてでもしっかりと価値向上ができる物件を選んでいるとのことです。

物件取得は引き続き厳しい状況 いい物件を選んで取得

不動産市況が大変良いということで、
売却に関しては引き合いが多いが、
取得は競争が激しくなっています。

今期の取得は600億円には届かなそうとのことでした。
確か、当初は700億円程度を目標としていたと思いますので、
物件取得に関しては厳しい状況のようです。

いちごオーナーズ事業が好調ですので、
そのおかけでカバーできている形ですね。

いちごはホテル、オフィス、物流施設、住宅など複数のアセットタイプの物件を扱っており、
売却先も多様化していますので、
ひとつのアセットタイプ・売却先が落ち込んでも他でカバーすることができます。

こういった点はいちごの強みです。


PROPERAの拡大
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PROPERAとは

PROPERAはいちごが開発したホテルのレベニューマネジメントシステムです。
適切なホテル宿泊料を設定するシステムであり、
いちご及びいちごホテルREITが保有するホテルで導入されています。

PROPERAは順調な実績

実際に、収益10%~40%と大きく伸びている実績が出ています。
このPROPERAが外販へとこぎ着けました。

初期コストが無いことから、外部企業・ホテルも導入するメリットは大きいのではないでしょうか。

PROPERAはいちごの成長に欠かせないノンアセットビジネス

いちごは不動産業であり、
今までは収益を出すためには不動産という資産(アセット)を必要としていました。

一方で、このPROPERAはシステム使用料が収益となるアセットを必要としない
ノンアセットビジネスです。

いちごは長期的な成長のためにノンアセットビジネスを成長させていく方針であり、
このPROPERAには私も注目しています。

ストック型の収益かつ利益率の高い事業となりますので、
今後の成長が楽しみです。

クリーンエネルギー事業は今後風力、バイオマス発電に注力

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クリーンエネルギー事業は今期も新規発電所が稼働しており、
順調に規模を拡大させています。

現時点で174MWの案件が確定しており、
更に開発は進んでいくようです。

今後は風力発電、バイオマス発電を開発か

今までのいちごのクリーンエネルギー事業は太陽光発電がメインでした。
ですが、今回の決算説明会では今後は風力発電、バイオマス発電を主に開発していくようです。

太陽光発電の開発案件が無いのか、
風力発電、バイオマス発電の方が採算性が高いのかが気になるところですね。


今回の【2337】いちごの決算説明会で気になる点はこのあたりでした。

あとは、特に目新しい情報ではないですが、
自社株買いについては株価水準を見ながら機動的に行っていくとのことです。

自社株買いはEPSを上昇させますので、個人的には配当より嬉しいですね。

今後もいちごの成長に期待していきます!!



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