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前回の記事に引き続き2337いちごの決算内容について紹介します。
いちごの決算説明資料はこちら





今期は過去最高益更新か

前回記事で紹介したとおり今期の業績は好調で、
純利益については第3四半期決算時点で既に通期予想を上回っています。

過去最高益は前期に達成した153億円です。
今期は第3四半期決算時点で151億円超となっていますので、
最高益の更新はほぼ確実でしょう。

決算説明カンファレンスコールでは、
借入金の金利固定化に伴うデリバティブ損が3億~4億円計上される予定とのことですが、
それを踏まえても現在の通期予想純利益額150億円を超えることは確実だと思われます。

過去最高益である前期の数字も上回ってくるでしょう。
会社側の説明でも、
上方修正を出さないのは物件売却などの見込みが確定していないからということでした。

数字が固まり次第、業績予想が上方修正されることになりそうです。


第4四半期がストック収益だけとなっても
営業利益ベースで280億円程度は見込めそう


第3四半期時点の営業利益が250億円程度となっています。

アセットマネジメント収益、賃貸収入、売電収入などの
安定性の高いストック収益は第3四半期累計期間で約124億円です。
(売上総利益ベース)

画像

第4四半期は季節的に売電収入が落ち込むことを踏まえても、
ストック収益の売上総利益は第4四半期でざっくり40億円程度積み増しされると思われます。

よって、営業利益ベースでは280億円程度の数字が見えてきていますね。
物件売却があれば更に上積みされることになります。


好調ないちごオーナーズ事業


いちごオーナーズ事業は現在3年目となる新しい事業です。
このオーナーズ事業が好調となっています。

いちごオーナーズ事業は
・顧客層が富裕層
・半年~1年という短いスパンで売却する

という点が今までのいちごの事業と異なります。

それまでは傘下のREITへの物件売却、外部企業への物件売却を主に行っていましたが、
売却先を広げ顧客を増やしました。

また、売却までに数年間かける心築事業と異なり、
いちごオーナーズ事業は1年未満の回転率の高い事業です。

売却先を増やしたことと、回転率の高い=資金回収の早い事業を手にしたことにより、
より不動産市況の変化に強い企業となりました。

現在、日本の不動産は海外投資家からも注目されていますので、
海外富裕層への販路ができたことは大きな強みとなります。

今後の成長が楽しみな事業です。

いちごの株主優待

いちごは今期、株主優待制度を導入しました。
画像上書き用


いちごの株主優待はJリーグのチケットを応募できるというものです。
Jリーグの全クラブ全試合が対象となります。

「不動産業であるいちごの株主優待がJリーグチケット??」
と思われるかも知れませんが、
いちごはJリーグのトップパートナー企業となっており、
その関係で株主優待がJリーグチケットとなっています。

Jリーグは国内に多数のスタジアムを持っており、
その施設改修などにいちごが参入できればシナジーも高まります。
今後に期待ですね。

応募制の株主優待となっていますが、
かなり盛況なようでチケット当選率は1%程度のようです。

かなり厳しい状況ですね。 笑

個人的には株主優待制度には懐疑的ですが、
しっかりとJリーグとの連携を取って、
Jリーグ関係の不動産も取扱できればメリットはありますね。


長くなりましたので今回はここまでとします。

決算カンファレンスコールでは他にもPROPERAや売電事業について説明がありました。
それらについても今後記事にしていきます。


いちごの決算記事はこちら


いちごの株主優待記事はこちら

 


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